研究論文の投稿ジャーナルを選ぶコツ3点

学術ジャーナル投稿

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論文が掲載拒否される理由のうちよくあるのが、自分の論文に合わないジャーナルに投稿してしまうケースです。しかし、28,000件以上もの学術ジャーナルのうち、自分の論文にぴったりのジャーナルを探すのは非常に難しい事です。このように容易ではない投稿プロセスにより、多くの研究者がジャーナル掲載に対して懐疑心を抱くようになり、なぜ投稿しなければならないかということにも疑問を持つようになります。

しかし、投稿プロセスになぜ価値があるのかということは、明白でもあります。Publishing Research Consortiumの最近のピアレビューに関連した設問によると、82%の研究者はピアレビューが必要だと強く感じています。そして、調査に応じた著者やレビュアーは、ピアレビューなしでは「学術コミュニティー内の論文の質が落ちる可能性がある」とも答えています。

しかし、ピアレビューシステムの効果と効率性、および公正性に対しては多くの人々が疑問を抱いています。したがって、open-accessジャーナルが増加しており、openまたはhybridなレビュー方法が脚光を浴びているのです。

同様に、多くの研究者は膨大な時間がピアレビューに費されることに対しても不満を持っています。このような理由で、ジャーナルの中には著者に迅速に結果を通報してくれるものもありますが、同時にジャーナル掲載拒否比率も上がっています。

多くの論文が、エディターの目から見たとき該当ジャーナルのテーマに不適合だという理由で掲載を拒否されます。自分の論文がどれだけ技術的側面で優れていたとしても、投稿ジャーナルのカバーする範囲に含まれていなければ、論文のエディターにより研究がリジェクトされることもあります。

ジャーナル投稿に成功するためにはターゲット読者層が誰なのか正確に把握し、研究分野の範囲を適切に構想しなければなりません。

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前回のポスティングで触れた3つの要素のうち、今回のポスティングでは自分の研究に適したジャーナルを選択する際に考慮しなければならない要素のうち一部をご紹介します。

1. Technical Aspects (技術的側面): ジャーナルを分析せよ

  • ジャーナルは様々な場所でジャーナルの目的とテーマ範囲について語っています。主にジャーナルのウェブサイト(一般的に”About Us”で)や、論文エディターが論文投稿の基準を説明する投稿基準説明欄(例: guide for authors)にて記述されています。

Tip: 該当ジャーナルの紹介と著者のためのガイドラインを注意して読まなければなりません。この部分は該当ジャーナルが掲載する、あるいは掲載しない論文のタイプが何なのか明示しているだけでなく、時には該当ジャーナルが掲載しない研究タイプが何かを具体的に紹介していることもあります。

  • ジャーナルを探しながら、興味のあるジャーナルに掲載された論文を熱心に読んでみることももちろん必要です。該当ジャーナルに掲載するための基準を把握するだけでなく、そのジャーナル内の論文を読んでみれば、エディターが好む研究と論文のタイプについてより理解することができます。

Tip: 過去数年間該当ジャーナルに掲載された論文を調査し、該当ジャーナルエディターがどのような研究を「新しい」、「面白い」、「該当分野で優れた成果を上げた」と評価しているのかを調べてみなければなりません。

  • どのジャーナルが自分の論文と似た研究の論文を掲載しているのか知ることが重要です。研究が特定分野に関するものならば、その特定分野のジャーナルを選択することで論文投稿確率を上げることができ、同時にターゲット読者層の範囲を広げることができます。

Tip: 著者の論文が関連性の高いジャーナルに掲載されれば、ジャーナルの読者の研究と関連性が高いため、より多くの読者が論文に関心を持つようになるでしょう。

  • ジャーナルのImpact Factor(IF)を考慮しなければなりません。IFがジャーナルの質を必ずしも判断するわけではありませんが、いまだにインパクトファクターは学界においてジャーナルの名声を決定するのに重要な役割をしています。しかし、無条件高いIFを持ったジャーナルに投稿しようとするよりは、そのジャーナルに投稿するのにかかる時間と労力を考えた後、それが可能なのか、そしてそれだけの価値があるのかを考えて判断するのが賢明でしょう。
    process efficiency

2. Methodology (方法論): 投稿プロセスを調査せよ

  • ジャーナルを選択するときには、そのジャーナルの投稿プロセスに関しても考慮しなければなりません。例えば、次の質問について考えてみましょう。そのジャーナルのピアレビュープロセスはどうなっているのか?Close、Open Accessどちらなのか?レビュアーは研究の重要性と技術的側面を別途で評価するのか?そのジャーナルの方式で自分の論文が評価されても問題はないか?
  • 投稿プロセスにかかる期間もまた論文を選定するとき考慮しなければならない重要な要素です。一部ジャーナルはレビューまで短期間で行われる反面、ジャーナルによっては何か月もかかるものもあります。論文を選択するとき、次の質問に関して自問自答してみましょう。該当ジャーナルのタイムラインは自分の論文に適切か?該当ジャーナルの平均レビュー時間が自分の研究の進行と合っているか?

Tip: 各ジャーナルの投稿プロセスの効率性を考慮した後、投稿目的に最も適したジャーナルを決定しなければなりません。

  • そのジャーナルはどのような方式で発行されているのか?つまり、自分の論文がOpen Accessであることを求めるのか、でなければ既存の購読型サービスを通じてのみ発表されることを望むのかという問題も考慮しなければなりません。

Tip: 投稿予定ジャーナルリストの作成に苦戦しているならば、選択範囲を狭めるのにオンラインジャーナル検索ツールが便利です。Elsevier Journal Finder, Journal/Author Name Estimator (JANE) およびSpringer Journal Suggesterのようなツールは、キーワード・論文タイトル・抄録を使用して、研究に適合したジャーナルを探すのに役立ちます。

global scope

3. Issue Framing (イシューの構成): 適切な研究テーマの構想

自分の研究のある側面が該当ジャーナルのテーマや目的に合っていないような気がしても、そのジャーナルを投稿予定リストから除外してしまう前に、次の質問に対する答えを考えてみましょう。:

自分の研究が該当ジャーナルのテーマをさらに発展させられるような研究テーマを含んでいるか?

言い換えるなら、該当ジャーナルの読者たちの関心を引き、彼らにとって有用な形で自分の研究テーマを構想できるか?という質問です。これを適切な研究テーマの“構想”と言います。一般的にジャーナルは、掲載論文に対する読者の反応に神経を尖らせています。該当ジャーナルの読者たちが自分の研究を面白いと思うか?自分の研究を通して読者の研究に役立つような新しい事実を発見できているか?これらの質問は、自分の論文を構想するときに考えておかなればならない質問です。本人の研究は具体的であっても、著者が大きな目的を志向しているか、優れた研究成果を出すための努力をきちんと見せられているのかということを常に考えていなければなりません。

Tip: 自分の研究を説明するにあたって、本人の研究結果が大きな影響力を持っていて、Conclusionを裏付けられているか?この質問もまたイシュー構想において考慮しなければなりません。

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