研究論文のフォーマット・参考文献の記載方法(APAスタイル)

学術英語論文執筆

皆さんこんにちは!英文校正ワードバイスです。本日は英語論文のフォーマットとして一般的なAPAスタイルについて解説いたします。参考文献の記載方法として頻繁にAPAスタイルが言及されますが、まだちんぷんかんぷんだという論文初心者の皆様も本日の記事を熟読し、整ったフォーマットを身に着けて質の高い英語論文を完成させましょう。

 

研究論文フォーマットおよび参考文献記載方法(APAスタイル)

  • フォーマット

1) 章と節
(1) 新しい章のタイトルは新しいページから始める。
(2) 新しい章のタイトルは二行空けて書く。
(3) ページの最後の行から新しい段落が始まる場合、次のページから始める。

2) 引用事項
(1) 基本原則 : すべての引用事項は単語や文体、句読点に至るまで引用する原文と正確に一致しなければならない。

(2) 省略 : 一つの文章の中での省略は、三点リーダー(例: …)を使用する。三点リーダーの前に半角スペースを入れるのを忘れない。文章を丸ごと引用するときはピリオド(または。)で終えること。一文の完全な引用のすぐ次を省略する場合、ピリオドに続けて三点リーダーを打つ(例: .…)。省略範囲が多い場合、詩なら線、散文の段落(paragraph)丸ごとの省略は点線一行で表す。それ以外の場合はすべて、三点リーダーを使用する。

(3) 引用

(あ) 直接引用
① 引用する内容が短い場合(3行以下; 英文では40単語以下)には引用符号(” “)を本文中に挿入し、その引用文のすぐ後ろに引用元を記載する。引用元は括弧()の中に著者と出版年度を記載。

“児童の関心事が授業に反映された時、学習効果は更に高まる” (キム・ナムスン、1996)

② 引用する内容が長い場合(3行以上)には本文から抜き出して記述する。その場合引用部分の上下を本文から一行ずつ空け、左右各3文字分(英文の場合5スペース)ずつ空ける。引用元は引用部分の最後に表示する。

(い) 間接引用
① 原文の内容と意図が歪曲または損傷されないようにすると同時に、間接引用の場合も引用元を正確に記載すること。
② 引用する著書や著者名が本文に出てくる場合は括弧内に発行年度とページ数を明記する。

この問題に関して、キム・ナムスン(1996)は児童の関心事が授業に反映された時、学習効果は更に高まると述べた。(p. 123).

キム・ナムスン(1996: 123)は児童の関心事が授業に反映された時、学習効果は更に高まると述べた。

③ 引用する著書や著者名が本文に出て来ない場合には該当部分の末尾に括弧をして著者名と発行年度を表示する。一つの事項に対して複数の文献を引用する場合は文献名の間を( ; )で分ける。

ある研究(内田樹, 2000)によると…

最近の研究(上野千鶴子, 1996; Schubert, 1995)によると…

④ 著者が複数いる場合は3人まではすべて表示するが、4人以上は最初の著者のみ表記し、その後は日本語の場合’○○○ ほか’、英文の場合はラテン語のet alii (and others)の略である’et al.’と記載する。学者によってはand othersと書く場合もある。

内田樹ほか(2000)

Darwin et al.(1995)

(4) : 引用事項に対する論文執筆者自身の補足または説明角括弧([ ])で表記する。

“児童の関心事[または要求]が授業に反映された時、学習効果は更に高まる”(キム・ナムスン、1996)

  • 句読点

1) 基本原則 : 句読点の主な目的は意味を明確にすることにある。
2) 点、コンマ( , ; comma) : 二つもしくはそれ以上の単語を列挙するときには”…、そして…” “…、と…” “…、および…””…、または…” のように、前にくる単語との間に点を入れる。
3) ハイフン( – ; dash) : ハイフン(ダッシュ)の前後にスペースは入れない。
4) びっくりマーク( ! ; exclamation) : 学術論文で使用するのは避ける。
5) コロン( : ; colon) : コロンは ( : )のみを使用し、セミコロン(;)は使用しない。コロンは補足説明が必要な場合のみに使用する。

  • 数字

統計上・技術上の数字はアラビア数字を使用する。年代などそれ以外にもアラビア数字の使用を原則とするが、本の「卷」「章」「幕」そして詩の篇などはローマ数字にて表示する。

  • 脚注(footnote)と後注(endnote)

1) APAスタイルでは引用元を明らかにするために脚注を使用することは多くない。可能な限り脚注の使用を避け、その代わりに後注を使用する。
2) 後注は本文に表記しにくい補足や説明にのみ使用し、単純に資料の出所や参考文献を記載するために後注は使用しない。
3) 後注を表示する位置は該当の文章や用語の末尾右上に番号を振り、その内容は論文末尾の参考文献前にひとまとめに挿入する。

  • 参考文献リストの作成

1) 基本原則
(1) 著者の名前は著者の数に関係なくすべて表記することを原則とするが、英語名は姓(surname)を先に表記し、名前はイニシャルのみ表記する。

(2) 著作の場合は著作タイトル、掲載論文の場合は掲載誌名を常にイタリック(Italic)体とする。イタリック体の使用が不可能な場合は下線にて代替する。

Ishikawa, E. 石川栄吉. (1992). Nihonjin no Oseania hakken 日本人のオセアニア発見. Tokyo: Heibonsha 平凡社.

Bales, R. F. (1950). A set of categories for the analysis of small group interaction. American Sociological Review, 15, 257–263.

(3) 基本的に各項目の最初の文字のみ大文字、あとは小文字表記とするが、定期刊行物の名前は各単語の最初の文字を大文字とする。

(4) 著者. (出版年度). タイトル. 出版地域: 出版社 のように表記する。

(5) 出版地域を表記する際は、良く知られた都市は都市名のみ、特定しにくい都市の場合は都市名と州(または国家)名を併記する。

2) 単行本の場合
(1) 著者が一人の場合

Atkinson. J. W. (1964). An introduction to motivation. Princeton. NJ: Van Nostrand.

(2) 著者が2人以上の場合もすべて表記するが、英文の場合は最後の著者の前に&(ampersand)記号を入れる。

Coltheart, M., Curtis, B., &Lyon, S. (1996). Obesity (2nd ed.). New York: McGraw-Hill Companies, Inc.

(3) 編集した書籍の場合

Schubert, W. H., &Ayers, W. C. (Eds.). (1992). Minimal brain dysfunction in children. New York: Longman.

(4) 再版以上の場合

Levine, D. U., &Havighurst, R. J. (1995). Society and education (8th ed.). Boston: Allyn and Bacon.

(5) 翻訳書の場合

Austen, J. (1997). Pride and Prejudice 自負と偏見. (Y. NAKANO 中野好夫, Trans.). Tokyo: Shinchosha 新潮社

Sartre, J. P. (1958). Being and nothingness. (H. E. Barnes, Trans.). New York: Philosophical Library. (Original work published 1943)

(6) 著者または編集者がいない場合

American Psychological Association (1994). Publication manual of the American Psychological Association (4th ed.). Washington, DC: Author.

3) 定期刊行物の場合
(1) 定期学術誌に掲載された論文の場合
学術誌および巻(volume)にのみ下線を引くか、イタリック体にする
② ページの範囲を表すとき、pp.は使わない

Lapp, D., &Flood, J. (1994). Integrating the curriculum: First steps. The Reading Teacher, 47, 416-419.

(2) 非学術誌(雑誌)に掲載された寄稿文、論評、論説、コラム(column)の場合: 寄稿者が確認できる場合は寄稿者を先に記載し、寄稿者が確認できない場合はタイトルを先に記載する。

Henry, W. A., III. (1990, April 9). Beyond the melting pot. Time, 135, 70-76.

(3) 週刊誌、日刊誌に掲載された寄稿文、論評、論説、コラム(column)、記事の場合
① 寄稿者が明らかでない場合

Calls made to strengthen state energy policies. (2005, December 28). The Country Today, pp. 1A, 2A.

② 寄稿者が明らかな場合

Henry, W. A., III. (1990, April 9). Beyond the melting pot. Time, 135, 70-76.

4) 学位論文の場合

Considine, M. (1986). Australian insurance politics in the 1970s: Two case studies. (Unpublished doctoral dissertation). University of Melbourne, Melbourne, Australia.

 


 

 

*引用元ブログの ‘クリス’さんの補足説明~~
APA Styleとは米国心理学会(American Psychological Association)にて成立した論文作成要領です。referenceを記述するとき、参考文献の発行年度が一番最後に来る論文もあれば、著者名のすぐ後に発行年度が来る論文もあることは、皆さんもご存知だと思います。これは、それぞれ異なる参考文献記述法を採用しているために起こることです。

韓国でも学術誌の最後のページに参考文献記述法が載っていますが、それも学術誌によって異なります。論文作成法自体を冊子にして作成した学会まであるほどです。

APAのStyle Guideが非常によくできているために(?)、他の学会でもAPAのStyleを採用しているわけです。これ以外にもMLA(Modern Language Association; 現代言語学会) Style, The Chicago Manual of Style, Harvard Styleなどがよく使用される参考文献記述スタイルです。それぞれの記述方法や記述例は外国の検索エンジンにてAPA Style, MLA Style, Chicago Style, Harvard Styleなどと検索すればすぐに見つけられるでしょう。
Publication Manual of the American Psychological Association/Fifth Editionという原書を読んでみると、論文を書く際に非常に役立つと思います。博士課程の学生は必ず読んでおくべき書籍だと思います。

引用元: http://cafe.daum.net/good-paper , コロンビア大学日本語文献APAスタイル表記法ガイド http://wiki.ubc.ca/File:Japanese_APA.pdf , http://www.citefast.com/styleguide.php?style=APA&sec=Thesis

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