英語論文の文献レビュー(Literature Review)とは

英語論文執筆

こんにちは! 英文校正のワードバイスです。

どんなに良い研究アイデアが思い浮かんだとしても、過去に全く同様の先行研究が発表されていたならば、あなたの論文自体が無意味なものとなってしまいます。科学論文には常に何らかの新規性(分野における新しい知識・視野を提供すること)が求められるということは既に他の記事でも強調してきましたが、分野において今までにない新しい知識を提供するためには、既に積み重なった知識を十分に分析することで、どこに更なる空白が存在しているのかを認識しなければなりません。そして、あなたが先行研究に対する十分な理解と検討を通して有意義な研究テーマを導き出したことを、あなたの論文の読者に効果的に示す必要があります。そのためのセクションこそが先行研究レビュー(literature review)です。本日はLiterature Reviewの書き方について一緒に確認してみましょう。

 

literature review

文献レビュー(Literature review)とは?

文献検討は論文において過去の研究や理論・資料・文献を要約し、それに対する批判的分析をするためのセクションです。文献検討では単なる「説明」ではなく「分析」に焦点を当てることを常に意識しましょう。
文献を探すときは、研究分野に関わる広範囲の資料から始めて、徐々に自分の研究で扱う核心的なテーマに関わる文献へと具体化していきます。

資料集めに役立つサイトはこちら

文献レビューに書くべき内容

  • 引用する資料における研究テーマと理論の概要
  • その文献を引用する理由
  • 文献の位置づけ (論文内の主張を支持する意見か?反対する意見か?または完全に異なる論旨か?)
  • 扱う文献同士の類似点・相違点の説明
  • どの文献が自身の主張に最も近いか。また、どの文献が自分が主張しようとする意見を最も支持しているか。また、その文献および研究結果は同分野においてどれだけの影響力を持っているか。

先行研究レビューの書き方

研究アイデアが浮かんだら、まずは自分の研究テーマに関わる先行研究と分野における研究動向を取り逃しなく把握し、そのことを先行研究レビューセクションで読者に効果的に示す必要があります。先行研究レビューを書く際には、以下のような手順を意識してみましょう。

  1. 自分の研究で何に重点を置くか決める – 自分の研究の主軸となるテーマは何か、論文を通して何を主張したいのかはっきりさせる。
  2. 文献を探し、分析する – 様々なデータベースを駆使して文献を探し、そこで使用されている用語の定義を確認し、理解した上で論文で引用したい部分を選ぶ。同時に、その文献あるいは論旨の強みと弱点、研究トレンドとの合致やパターン、引用する文献同士の関係を確認する。
  3. 文献レビューの構想メモを作成 – 先行研究を網羅的に読むことによってこれまでの結論パターンを見つけ、自身の結論で使用する理論的枠組みを構想する。
  4. 実際に書き始める – 各文献から引用した内容が全体として論理的に展開されているか確認しながら下書きを作成する。ここで注意すべきは、
    • 論文でどのような主張がしたいのかを下調べの段階ではっきり決めておく
    • 研究テーマの重要性を示すために有意義な文献を引用する
    • 各文献同士がどのような点で類似・相違しているのか説明する
    • 先行研究を分析した上でどのようなことを結論として言えるのか記述する
  5. 修正する – 執筆した分は声に出して読んでみる。自分の見解が明確に示されているか初期段階で確認する。接続語などを適切に使いながら、全体の論調が自然で一貫した流れを持っているか確認する。

文法・スペル・記号符号の正確さ、論理の流れについては必ずネイティブチェックを受けること。

文献レビューを作成する上でのコツ

  1. 選んだ資料を読んだ後、1、2文程度で「この文献が自分の研究テーマとどう関連するか」についてメモをする。(文章の要約ではないので注意)
  2. 1段落でも1ページでもいいので、目標を設定してコンスタントに書き続ける。
  3. なぜその文献を読んでいるのか自覚する。やみくもに読む前に、選んだ文献が自分の研究にどのように役立つかということを常に念頭に置き、該当する情報だけを文献から引き出す。
  4. 文献を探すときには検索語をなるべく狭める。一般的な単語にせず、本当に必要な文献がヒットするようにキーワードを工夫してみる。

以上のポイントを踏まえ、効果的で読みやすい文献レビューに仕上げましょう。

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