2017-2018年度 Common application Essayテーマの変更内容

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2017-2018 Common applicationエッセイの変更内容

 

アメリカの高等教育サービスは、更なる利便性を追求して大きな変革を迎えています。College Boardは2016年3月に改訂版SATを発表し、Common Applicationはエッセイテーマの範囲を広げました。

2017–2018年アドミッションシーズンに米国の大学に出願する場合は最新のエッセイテーマを確認する必要があります。テーマのうちほとんどがこれまでの経験を通した受験生の成長を主題とした質問ですが、新しく追加されたテーマのうち一つは自由テーマとなっています。(4年ぶりに再登場)このテーマを選ぶ場合、他所への提出用に作成しておいたエッセイを再利用することもできます。

本日の記事から各テーマについて効果的なエッセイ作成のコツを学びましょう。

2017–2018 Common Applicationエッセイテーマ

 

変更なし

#1. Some students have a background, identity, interest, or talent that is so meaningful they believe their application would be incomplete without it. If this sounds like you, then please share your story. [変更なし]

  • 作成のコツ: あなたが情熱をもって取り組んでいることについて触れながら、それを追求した経験が今後の大学生活に適応し、また大学に貢献できる人物になるためにどのように役立つのか説明します。バックグラウンドや自分自身について述べるときは、今あるあなたの性格や特徴はどのような経験から生まれたものなのか考えてみましょう。

#4. Describe a problem you’ve solved or a problem you’d like to solve. It can be an intellectual challenge, a research query, an ethical dilemma—anything that is of personal importance, no matter the scale. Explain its significance to you and what steps you took or could be taken to identify a solution. [変更なし]

  • 作成のコツ: 世の中のすべての出来事は元を辿れば問題や葛藤とその解決という形を持っています。ただ、この出題で大学側が知りたがっているのは問題そのものではなく、なぜその問題があなたにとって重要だったのかという点です。この出題を通して、これからの人生で直面する様々な困難をどのようにとらえ、解決していくのかという姿勢を見られています。ただ、問題解決とはいっても、成功例を語ればいいというものではありません。失敗から得た教訓も重要なテーマになります。(エッセイテーマ#2参照)
  • 注意事項: このテーマで受験生が犯しがちなミスとして、抽象的な問題に対する意見を述べることに終始し、その問題がなぜあなたにとって重要なのかという核心部分が抜け落ちてしまっているケースがあります。例えばこのエッセイから審査員が知ろうとしているのは地球温暖化問題の解決方法ではなく、なぜ地球温暖化問題に関心を向けるようになったのか、そして入試エッセイの場であえて地球温暖化という問題を扱おうとしたのはなぜか、というあくまであなたに関する内容です。すべてのテーマに共通することですが、審査員が知ろうとしているのはあなたの知的・情緒的成長なのです。

 

改訂されたテーマ

#2. The lessons we take from obstacles we encounter can be fundamental to later success. Recount a time when you faced a challenge, setback, or failure. How did it affect you, and what did you learn from the experience? [変更あり]

  • 作成のコツ: 困難に直面した際の回復力・忍耐力こそ成功者が必ずや備えていなければならない能力二つです。ポテンシャルをアピールするためには、根拠の乏しい自己分析を述べるよりも、過去に直面した課題とその解決方法という実績を具体的に述べるのが一番です。その課題があなたにとって重要だった理由、立ち向かおうとした動機は何だったのか詳細に説明します。ここでも、サクセスストーリーにこだわる必要はありません。 経験から自分の偏見や短所に気づくきっかけを得られたならばそれこそが財産であり、問題解決の成功・失敗に関わらず、結果よりも重要なのはその経験から得た教訓と言えます。結果だけにとらわれず、視野を広く持って見たときにその経験が自分の人生や考え方にどのような影響をもたらしたのかを考えてみましょう。ある経験を通して自分の視野を広げられたこと、挫折した経験から成長できたこと…それらの様々な経験が、多様な人々と出会うことになる大学生活で、どのように生きてくるでしょうか。

#3. Reflect on a time when you questioned or challenged a belief or idea. What prompted your thinking? What was the outcome? [変更あり]

  • この質問は、問題解決のためにした行動そのものについて問うよりも、その問題やジレンマがなぜ・どのように発生したのか分析するテーマに修正されました。つまり、このテーマは特定の信念や考え方について批判的な見解を持った経験について、そのきっかけと過程について問う質問です。
  • 外部要因について書くこともできますが、エッセイを通して大学側が知りたいのはあくまで受験生自身の考え方であるため、問題そのものよりもその問題が自分に与えた影響に重点を置きます。つまり、(1)自分の価値観や信念 (2)それと相反する考え方を知った経験 (これは自分の価値観の限界を知る経験でもありえます。)(3)現在の自分の価値観を形成する上でその経験がどのような影響をもたらしたのかを説明するのが基本的なモデルです。
  • 注意事項: 宗教や政治問題はデリケートであるため、エッセイで扱うのは避けます。どうしても扱いたい場合は一方的に他人の意見を批判するのではなく、自分の価値観の変化と成長に焦点を合わせた内容にしましょう。

#5. Discuss an accomplishment, event, or realization that sparked a period of personal growth and a new understanding of yourself or others. [変更あり]

  • この出題も他のテーマと同様、受験生の情緒的・知的成長により重点を置くために変更されたと考えられます。そのため、(1) あなたにとって重要な意味を持つ出来事や気づき、成果について説明し、(2)をの経験が自分にもたらした変化やそこから得たものについて言及した後(3)自分がこの経験を通してどのように成長したのか述べるのが良いでしょう。

 

新しく追加されたテーマ

#6. Describe a topic, idea, or concept you find so engaging that it makes you lose all track of time. Why does it captivate you? What or who do you turn to when you want to learn more? [新規追加]

  • このテーマから審査員が見ようとしているのは、皆さんが情熱を傾けている物事です。強い関心を持っている事柄に関するエッセイを通して、受験生の人間性や知的好奇心、探求心を推し量ることができます。次のような要素をポイントとして構成してみると良いでしょう。
    • それに熱中することにネガティブな面はあるか。
    • 好きなものを追い求める中で困難に直面したことはあるか。それをどのように解決してきたか。
    • 対象に過度に熱中するあまり時間が過ぎるのを忘れたり、外部世界との断絶を感じたとき、自分自身をどのようにコントロールしているか。
    • 対象に熱中しすぎてどんな行動をしたことがあるか。そのためにどのような犠牲を払ってきたか。このような経験が自分に与えた変化は何か。

#7. Share an essay on any topic of your choice. It can be one you’ve already written, one that responds to a different prompt, or one of your own design. [新規追加]

  • 7番は“自由テーマ”ですが、実際には新規追加されたテーマではなく2013年まで元々存在していたテーマです。
  • 自由エッセイと言うと何を書いても良いかのように感じますが、注意すべき点がいくつかあります。既に他所に提出するために作成したエッセイを再利用しようとする際は、 アドミッションエッセイの目的はあくまで受験生自身を知ることにあるという点を念頭に置き、注意深く内容を見直す必要があります。自由エッセイとは言っても、以下の要素のうち一つは含まれている必要があります。
    • 物事に対する分析能力、知的好奇心、自分はどのような人間でなぜその大学で学びたいのかなど、「あなた自身」について問うsupplemental essayの提出を求めている大学の場合、Common Applicationから提出するエッセイで自由テーマを選ぶことで、より学問的な内容を中心に作成するのも手です。ただし、志望校がCommon Appエッセイのみを要求している場合は、自由テーマを選ぶよりも他のエッセイテーマを選択し、自分自身について述べるエッセイを作成するほうが適しています。
    • 1~6のテーマで扱うことのできない内容が自己アピールに適していると判断した場合は、自由テーマを選択することで有利になることがあります。
  • 注意事項: 成績や試験スコア、他の出願書類から分かる内容を重複して書いてはいけません。エッセイはスコアだけでは測り切れない面をアピールするためのチャンスです。他所への提出用に作成したエッセイを再利用する場合も、内容は必ず編集します。そのまま使用するのは禁物です。
  • テーマ選び: 大学ごとに別途で受験生に課しているsupplemental essayの出題をリサーチしてみると、一般的に大学はエッセイを通してどのようなことを見ようとしているのかヒントを得ることができます。以下にsupplemental essay のテーマをいくつか紹介しておきます。
    • What’s your favorite book, poem, author, movie, musician, etc.?
    • Who do you admire?
    • Imagine it’s 50 years from now. What would you be doing?
    • If you could speak with someone from the past, who would it be and what would you say?
    • Stanford: Virtually all of Stanford’s undergraduates live on campus. Write a note to your future roommate that reveals something about you or that will help your roommate—and us—know you better.
    • University of Chicago: Alice falls down the rabbit hole. Milo drives through the tollbooth. Dorothy is swept up in the tornado. Neo takes the red pill. Don’t tell us about another world you’ve imagined, heard about, or created. Rather, tell us about its portal. Sure, some people think of the University of Chicago as a portal to their future, but please choose another portal to write about. [参考: シカゴ大学はしばしば学生が実際に提出した自由エッセイのテーマの中から興味深かったものを次年度のエッセイテーマとして採用します。]
    • Dartmouth asks: “It’s not easy being green” was a frequent lament of Kermit the Frog. Discuss.

再度強調しておきますが、どのテーマを選択するにしろ、アドミッションエッセイとは受験生であるあなたがどのような人間であるか大学に知ってもらうための手段であることを忘れてはいけません。大学側は、模範解答を追求しただけのありきたりな内容よりも、あなただけの個性や能力を自信を持ってアピールできているエッセイを求めています。