英語校正を受けるタイミングは?

英語校正はいつ必要なの?

英語で学術論文や大学、大学院の入学エッセイを書く時、著者は何度も検討と修正を繰り返します。 しかし、実際にどの段階でどのような方式の検討が必要なのか分からないことが多々あります。 英語校正(proofreading)と編集(editing)に関する詳しい情報とともに、効果的な英語文書の校正戦略を学びましょう。

編集(editing、エディティング)と校正(proofreading、プルーフリーディング)は同じ?

編集と校正は異なります。 両方とも検討過程の一部ですが、それぞれ文書内の違う側面に焦点を合わせています。 編集は文章を発展させるために修正する過程である反面、校正は文法、句読点、言語の技法上のミスをすべて除去して文書を完璧な文章にするのが目的です。

エディティングのプロセス

編集と校正は、検討の連続的な過程の一部であり、段階別に完了するか、それぞれ異なる段階で別々に進められることがあります。 編集は通常、作品の下書きを完成した後に行われます。 文章が必要なすべての情報を論理的に盛り込んでいるかを確認するため、全体の文書をすべて読んだ後、英語が明確かつ自然で、読者に文の意図が伝わるでように編集します。 編集者がどこに焦点を合わせるかによってエディティングの種類を分けることができます。

  1. 内容
    内容の編集は一般的に論文の主題領域に深い知識を持った人が遂行しなければならないため、著者自身が直接するか、同僚または専門エディターの支援を受けることが望ましいです。 この段階では、必要なすべての情報が載っており、主張したいことが正確であるかを確認します
    • 文章が論理的に展開されているか?
    • 主張が一貫して著者の主張が証拠によって裏付けられているか?
    • 研究論文、大学の課題、入学エッセイの目的に合った内容であるか?
  2. 語彙と用語
    語彙と記述する用語の問題は、通常、一般の編集者(非学術原稿や入学エッセイの場合)や専門の編集者(学術原稿やその他高度な記述文書の場合)が担当します。
    • 言語の使用が文書の目的に沿って適切かつ学問的であるか?
    • もっと適切な用語があるか?
  3. 接続語と接続語句
    接続語や接続語句は段落の間に位置し、論理的一貫性を維持させます。
    • 各段落の一番前に段落の内容を案内する”主題文(Topic sentence)”を含むか?
    • 段落のテーマを裏付けるのに十分な詳細と証拠が含まれているか?
    • 不要または関連のない情報が削除されたか?
    • 必ず含まなければならない内容が漏れていないか?
  4. 流れと可読性
    文章が明確で理解しやすい内容であるかを確認します。
    • 情報と主張が明確で分かりやすいか?
    • 意味を妨害するぎこちない言葉や不自然な言葉があるか?
    • 使用された代名詞が何を指しているのかをはっきりと示しているか?
    • 文章の長さと構造が多様であるか?

      同じ用語が繰り返されると、文章の流れを害し可読性に影響を及ぼしやすいので、より自然で読みやすい文章を完成させるため、ほとんどの編集者が上記の問題をチェックします。

  5. スタイル
    「スタイル」は学術論文、履歴書など特定の文書を作成する際に必要な言語規約と規則のことです。 スタイル・イッシューは間違った語彙と用語を含むかもしれませんが、大体文の全般的な口調、文体及び語法のことを言います。
    • 論文が意図した口調を伝えているか?
    • 文体が文の目的に合っているか?
    • 何度も使用しているが一貫性なく適用・説明されている用語があるか?適切な口調は個別の単語と表現を通して伝わり、これは自然な英語を使いながらも文章が伝わりたい口調に合わなければなりません。 (例えば、大学入学エッセイの口調は学術論文よりずっと軽く、個人的な口調を維持しなければなりません。)
  6. フォーマッティング
    編集または校正段階で形式に合わせて書いているかを確認し、編集者がスタイル形式に合わせて形式を修正します。
    • 引用文の形式は正しいか?
    • リファレンスセクションはスタイル形式を遵守しているか?
    • 句読点とスペルが米国式か英国式英語式に一貫しているか?

これらの問題は編集中に修正され、これを通して語彙、表現、そして他の内容の面で文章は発展していきます。 編集中(または編集後、他のユーザーが作業を編集する場合)、反復的なミスや問題点を探してみてください。 そして、そのミスを中心に文書をもう一度よく見てみてください。 例えば、同一の接続語句を繰り返す傾向がある場合、各段落の始め部分で使用する接続語や接続語句に印を付けて一律に確認すると、修正が容易です。

校正過程

校正は普通検討過程の最後の段階で、この時文法、句読点、言語の技法、そして書式を修正します。校正は、内容に関する修正が完了し、スタイル問題がすべて解決された後に適用されなければなりません。

校正の目的は?

多くの読者が読んだ全ての出版文を考えると彼らの共通点は言語や句読点の誤りがほとんどない文だということです。 したがって、出版を成功させるためには校正が必須だと言えます。ちょっとした文法的ミスのために文章の意味を曖昧にし、全般的な可読性を落としてしまうと今まで費やした時間と努力が水の泡となってしまいます。 ですので、客観的に誤りが全くない文を作る校正は必ず必要となるのです。

多くの人々が文書に目を通すだけで目立つ綴り方や文法の間違いを探し出すことができると考え、校正に多くの時間を割いてはいません。 しかし、文章を書いた直後にスクリーンを通して文章を読む時、間違いを探し出すことは非常に難しいので、細かい計画を立てましょう。 この過程は、多くの時間を費やしますが(そして、英語の文法と作文の規則に対する相当な専門知識が必要)、基本的な誤りのない論文を多くの読者が選んで読んで、後に引用される可能性もありますので、とても重要他課程と言えます。

編集と校正は、二つの異なった作業として区分するのが最も望ましいでしょう。 下書きを編集する時、文法、文章符号、書式エラーに集中し過ぎないよう注意してください。 反対に、自分のアイディアがよく表れて、よく読めるように修正することに集中してください。 スペルが間違った用語と句読点のミスに焦点を合わせながら修正にだけ時間を割いてしまえば、論文のもっと重要な実質的な部分を見逃すこともあるからです。 同様に、校正をする時は文章に残っている客観的な誤りにだけ焦点を合わせなければなりません。 これにより検討時間を短縮することができます。

最終校正のためのTip(コツ)

校正の際に重要なことは、最低限の時間、できるだけ多くのエラーを洗い出せるよう、過程を体系的に構成することです。 校正に一貫した方法を適用すれば、効果的に不具合を修正することができます。

  • Tip 1 文法と正書法検査ソフトウェアだけに依存しない
    たとえ、オンラインツールで論文やエッセイを作成する時、かなり効果があるように感じられるかもしれませんが文法と正書法ソフトウェアは特定のライティングの脈絡を考慮せず、用語と文章符号の問題をたびたび逃すため、文書のすべての間違いを識別することは不可能です。
  • Tip 2 校正をする間、すべての行を声に出して読んでみる
    英語の論文を声に出して読むと、同音異義語やスペルが間違っている単語を識別するのに役立つだけでなく、文章をどこで区切るべきかを見つけることができます。
  • Tip 3 一度に一行ずつ校正する
    一度に一行ずつ修正すると、言語と句読点の問題を確認するのが簡単です。 ワードで各文章の後ろにある "RETURN" キーを押して、行を区分して作業を一行に区分してください。 修正しているテキストの文章ごとに改行して、あなたの文章を紙に印刷して読んでみてください。
  • Tip 4 MSワード検討タブ変更内容の追跡機能を使用
    校正をする時、作業内容を引き続きワードの変更内容の追跡機能で修正内容を記録してください。変更内容の追跡機能を使用すると、異なる色に修正内容が区分されるため、単語または構文のレベルで発生したエラーパターンを見ることができます。 編集または校正を終えた後、"変更事項すべて適用(Accpt All Changes)"を押して一括して適用させることができます。

校正と編集の両方をするためのコツ

  • 修正を始める前に十分な時間をおくことが大切です。
    下書きの作成を終えたばかりなら、数時間(または数日間は手を引いて休息後に修正作業を始めなければなりません。 ライティング問題や客観的なミスをきちんと見つけることのできる新しい観点を持つためには、ライティングと距離を置くことが重要だからです。
  • 編集と校正を最大限効率的な方法を探さなければなりません。
    パソコンの画面で文書を読んでもいいですし、ソファーに座ってくつろぎながら紙と赤いペンで修正してもいいです。 編集と校正のための一貫したシステムとプロセスを作成してください。 また、集中力が最も高い時間帯を選ぶのも良い戦略です。
  • 全てのことを一度に編集し、校正しようとしないでください。
    何千もの文章を一度に修正すると疲労が溜まり集中力を失います。 そのため、締め切りまでの残り期間によって1日1~2時間だけ編集と校正に割り当るとベストです。
  • 第三者もしくは専門の校正サービスを利用してみましょう。
    著者自ら校正·編集する方法に関する文章を書きながら、なぜ 第3者の校正を提案するのかというと、第三者は文書に不正確だったり不必要な内容であることに気づきやすいからです。 あなたの研究の特定のテーマと学問領域に精通した同僚研究者のサポートは特に有効です。

しかし、最も良い方法は、様々な学問分野で専門知識を持つ数百人の資格を持つネイティブ校正者を保有している専門的な校正サービスを利用することです。英文校正ワードバイスでは、学問分野別の専門校正者にあなたの大切な文書の校正依頼を行います。

学術論文や入学に関するエッセイ作成および校正の詳細は、ワードバイスの
学術および入学資料のページをご参照ください。

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