2023年10月02日

海外大学・大学院入試向けCV作成のコツを教えます!

Wordvice

CV(Curriculum Vitae)とレジュメの違いとは?

CVとレジュメのいずれにもの学問的な経歴を記しますが、レジュメはより専門的な業績や職業経歴を中心に記載します。一方、CVは学業成績を強調し、専門的な学歴とそれに関連する業績、受賞歴などをまとめた内容を記載します。大学の成績証明書、GREのスコア、personal statement(志望動機)も必要な場合もあり、大学院によっては、応募者にCVも提出が必要な場合があります。修士号または博士号出願のためのCVを作成方法と一般的な就職活動のためのCV作成ではその内容や記載方法が若干異なってきます。今回は大学・大学院入試向けCVの作成ポイントについて詳しくご説明します。ポイントとなる点をより詳しく見ていきましょう。

大学や大学院への入試にCVを提出する必要があるのか?

大学の入試専門家たちによると、大学院のプログラムでCVを提出する必要がないと明記されていても、文書をアップロードすることが許可されている場合は明らかに提出したほうがよいということです。 CVを作成しておく利点についてご説明します。

  • 奨学金の申請—大学や大学の奨学金申請には、応募書類の記入に加え、CVを提出する必要があります。
  • 助成金の提案—卒業プロジェクトに資金を拠出するための助成金を申請するとき、CVは助成金を授与した委員のメンバーへの信頼を得るためにとても必要なものになります。
  • 大学での仕事–大学で授業を教えたり、大学の研究者を援助したり、パート・アルバイトの管理をしたい場合は、CVを提出する必要があります。
  • 卒業後の求人への応募–学業就業中にCVを必要としなくても、卒業後は確実に履歴書関係の書類が必要になります。基本的なCVを作成しておき、学業中に達成した成果や情報を常に書き加えておくことをお勧めします。卒業間際で過去2〜3年の経験や成果を思い出しながら作成するよりも、直後に行ったことを常に書き留めていく方が、より具体的でリアルなCVに仕上げることができます。

personal statementsのように、CVはすべての大学院のプログラムで必要とされるわけではありませんが、可能な限り提出したほうがよいということを念頭においてください。 この場合のCVでも、基本的に通常のCVと同じ基本項目について記載します。自分を売り込むための絶好の機会だということを忘れないでください。

大学院教授や入学審査委員会はCVでどんな点を見るのか?

アメリカの大学院には入試関係の業務専門で行うAdmissions Committee(入学審査委員会)というものがあります。入学委員会や大学院教授は、提出されたCVから出願者のスキル、経験、資格がのその教授や大学院の専門プログラムに適しているかどうかという点を見て判断していきます。数千の出願者プロフィールをの中から、自分のCVを目立たせるためには、どうしたらよいでしょうか。次の点に注意してください。

  • 学歴に焦点を当てる
    大学院入試では専門的な学業成果を強調することが大切です。
    研究に関連している場合、仕事への倫理とポリシーを交えどれだけの教育経験があるかということを中心に記載します。
  • 応募する専門プログラムと分野にあなたのCVをマッチさせる
    この専門の分野に関連するあなたの経験とスキルをできるだけ強調してください。 特に博士課程に応募している場合、理系分野では、授業や研究所でのあなたの経験についてより詳しく説明しましょう。
  • 詳細の説明を加えながら説得力のある言葉を使用する
    強力なフレーズと良い語彙は、学術的な言語能力の高さを示すだけでなく、読者の関心を引くものです。 動詞や表現を工夫することで具体的伝わります。例えば、「あなたは実験室で多くの時間を費やした」と、書くのではなく、「週2回のスライド解析をKunstler博士と共にどのように手助けしたか」というように具体的に説明をしてください。
  • はっきりした構成で記入する
    自分の知識やスキルを仕事や経験を通してどのように発展させたのか、
    また、その好奇心や興味関心がどのように自分を突き動かしたのかについて、ある種のストーリー性を考えながら作成するのもよいでしょう。入学委員会は将来の学生の成長と今後を期待しているのです。
  • ボランティア活動とインターンシップも重要!
    課外のインターンシップやボランティア活動を通して、あなたがどんなことに興味を持っているかということを示すことができます。また、どれだけチームに貢献し、支援してきたかということもアピールすることができます。具体的にどんなことをしてきたのかをはっきし説明することで、入学審査委員会に自分を最大限理解してもらうための手助けとなります。そして、そこから結論に至るような流れにします。

記入必須項目とCV作成上のポイントについて

CVにどんなことを記載するか、その質や量については特に決まりはありません。
ですが、CVにはできるだけ出願者自身の興味や資格が明確に伝わるように記す必要があります。入学審査委員会が感銘を受けるCVを作成するために以下のセッションを参考にしてください。

Personal Details(個人情報)

氏名、住所、連絡先、電子メールアドレスを記入してください。最初のページの上部、ページの中央、または左揃えにします。

  • できるだけ大きなフォントサイズを使用し、太字でこの情報を目立たせるようにしてください
Personal Details(個人情報)

Education(学歴について)

これは在籍した機関のリストです。 直近の短期大学や大学から書き始め、高等学校教育まで記載します。学位の種類、専攻名、および受講した年月を記入してください。

  • 学位論文等を執筆した場合は、タイトルとその顧問アドバイザーについても記入します
  • ラテン語の栄誉名称や敬称がある場合は、ここに記載します。
    例:「magna cum laude」「summa cum laude」等
  • GPAやテストスコアは成績表の中に記してあるため、含める必要はありません。
Education(学歴について)

Teaching Experience(指導経験について)

初めて大学院へ応募者される方のほとんどは、指導経験はありませんが、教授の助手などの体験がある場合にはここに記載します。

  • 箇条書きで関連スキルと役割について記載します 
Teaching Experience(指導経験について)

Research Experience(研究経験について)

教育経験と同様に、初めての大学院の応募者にとっては、研究経験はあまりないかもしれません。 アシスタント経験、実習経験、またはその他、関連する研究経験があれば、ここに挙げてください。

  • 所属機関、役職や役割、監督者の名前、研究の期間を記入してください。
Research Experience(研究経験について)

Honors and Awards(受賞経歴等)

受賞経歴のある場合は、受賞名、授与機関、および授与された年月を列記してください。これらは大学の奨学金からアシスタントやフェローシップの指導、卒業生の栄誉GPAを取得するための判断材料に含まれる可能があります。

  • 重要度の順に並べて記載し、必ずしも時系列に並べる必要はありません。
  • 例えば、「栄誉賞」または「学部長賞」など賞品を1つだけ受け取った場合は、教育関連の箇所に記載してもいいです。

Grants Awarded( 奨学金)

奨学金の名称、および授与機関名、助成金の金額、および授与された年月を記載ます。

Technical Competencies(技術的な専門スキル)

学術研究はデータベースの構築とデータ分析に大きく依存するため、統計とコンピュータモデリングおよび分析プログラムの関連経験があれば、そこは大きなアピールポイントになります。

  • 履修または取得した技術的スキルについて、得意とするコンピューター技術、また経験したことのあるデータ分析のテクニックなどを列挙してください。
Technical Competencies(技術的な専門スキル)

Academic and Professional Experience(学術研究および就業経験)

スキルと資格をアピールすることのできる仕事上のポジションがあれば尚可。
インターンシップやアドミンとしての仕事経験も含まれます。1つのカテゴリに複数の要素を含める場合は、関連性の高いカテゴリを選択してください。
(例:「リサーチ」、「ティーチング」、「管理」)を優先して記載していきます。就業歴として記載する場合には、年齢や職務経験にもよりますが、概ね4年から5年後の職務経験がある場合に記載します。

  • 雇用先の名称、場所、そして雇用期間を記します。
  • この項目の下にあなたの職務と役割を簡単に説明してください。アドミッションのCVでは、 プロフェッショナルな経験は求められないので、1行か2行程度で収まる程度がよいでしょう。
Academic and Professional Experience(学術研究および就業経験)

Publications(出版リスト)

大学院の在学期間中、または卒業後に学術論文を執筆し出版することもあるでしょう。作品を発表した場合は、ジャーナルの記事、レポートなど様々なセクションに分けます。 出願者本人の名前での正式な出版クレジットがない場合は、新聞、雑誌、ブログ、ニュースレターなどの学術雑誌での投稿を引用することもできます。これにより、ライターとしてのスキルがあることをアピールすることができます。

  • あなたの研究分野に適した書式で各作品の書誌引用を使用してください。
  • テキストの刊行物を公式に執筆していない、または共同執筆していない場合は、援助した研究や、あなたの学問分野または学問レベルに関連した事項を書きましょう。
Publications(出版リスト)

Conference Presentations( 学会のプレゼンテーション)

大学院のキャリア期間に入るまでは、学会への参加やプレゼンテーションの経験はほとんどないかもしれまんせん。もしこの経験がある場合は、プレゼンターとしてまたはビジュアルワーク(ポスターやスライドなど)に関わったことなどを、参加したプレゼンテーションについて記載してもいいでしょう。

  • プレゼンテーションのタイトル、学会名またはイベントの名前、場所、および年月も記載しましょう。
  • プレゼンテーションの内容を簡単に説明します。
  • Tip: 学会等カンファレンスの引用の書き方については、あなたの研究分野に適した書式で記載してください。

Academic and Professional Membership(アカデミック会員)

学術団体との提携やアカデミックメンバーシップとしての登録状況についても記載しましょう。学外での専門的団体に所属することや関係者との様々なネットワークを意欲的に築くことは大変重要なことだと入試審査委員会は判断します。

  • 所属団体の名称、会員登録の日付、ポジションや役割について記載しましょう。
Academic and Professional Membership(アカデミック会員)

Research and Teaching Interests(関連性のある経歴)

学術団体との提携やアカデミックメンバーシップとしての登録状況についても記載しましょう。学外での専門的団体に所属することや関係者との様々なネットワークを意欲的に築くことは大変重要なことだと入試審査委員会は判断します。過去に取り組んだ研究、または現在取り組んでいる研究や教育に加えて、大学院入学後にどんな研究や指導を受けたいということを記してもよいでしょう。また、研究の課題や内容についてより具体的に挙げ、TAとして教えたことのあり興味深かった研究分野を挙げるのもよいでしょう。大学院レベルのワークがこなせるというアピールに繋がります。

Community Service, Volunteer Work, and Extra‐Curricular Activities(社会貢献、ボランティア活動、その他課外活動について)

リーダーシップや組織運営能力を向上させるために行ったボランティア活動等は大学院入学後も大いにプラス評価をされます。

  • これらの課外活動や例えば大学病院でのボランティア活動などで、どうような役割を果たしてきたかということ、また期間についても記します。
Community Service, Volunteer Work, and Extra‐Curricular Activities(社会貢献、ボランティア活動、その他課外活動について)

Additional Relevant Skills and Languages(追加スキルや言語能力について)

これまでに取得した経験や資格も書く必要があります。どんな言語が得意なのか、そのレベルについても記載しましょう。

 Languages(追加スキルや言語能力について)

References(推薦者)

アカデミック向けのCVでは、この部分は最後に記載します。あなたの能力や研究に対する姿勢をしっかり理解し、評価してくれる教授または推薦人、3人~5人の氏名や連絡先を書きましょう。

  • 推薦者の氏名、専門分野、役職、電話番号とeメールアドレスを書きましょう。 特にアルファベット順に書く必要はありません。関連性のある順番に記載するとよいでしょう。
References(推薦者)

大学・大学院向けのCVのための形式上の注意点

CVの内容がどれだけ魅力的なものであっても、内容がきちんと整理、構成されていることがとても重要です。どんなにその分野での経験や能力があったとしても、入試審査委員会が読みやすいと感じるものでなければはじかれてしまうことがあります。

以下にあげるフォーマットやまとめ方について、注意しながらCVを作成するようにしましょう。

  • インデント、フォントとテキストのサイズ、間隔、文法などの書式設定は、ドキュメント内で統一しましょう。
  • 強調したい内容については、フォントを太字、斜体、下線、大文字等に設定しインパクトを与えます。
  • それぞれの経験を記載する場所では、下から時系列順になるようにします
  • 左側に内容詳細を記載し、右側にその期間や年月を記載します
  • 各ページにページ番号を入力し、氏名をヘッダーまたはフッターとして指定します。

CVやResumeが完成しても見直しや編集を繰り返す

CVを作成し終えたら、文章の言い回しが適確、または正確であること、また構成に問題がなくスペルにミスがないことなど必ず確認しましょう。一般的には、大学院に提出する前、最低でも3、4回は書き直しをし、最終的には完璧なCVを提出します。
より納得できる完璧なCVを仕上げるために、経験豊富でプロフェッショナルな校正を利用しアドバイスを受けるということをお勧めします。

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