英文ライティングに役立つ執筆者のための言語ルール

文法、句読点、センテンス構造、単語の選択に関するルールを学ぶことは、明確で説得力ある文章の作成にとって極めて重要です。ワードバイスの言語ルールガイドは英語の基本ルールを紹介したうえで例文を提示し、言語に関する規則を学術・科学論文の執筆の際にどのように適用するのかを説明していきます。

アカデミックライティングの最終ステップは編集と校正です。しかし、原稿をプロのエディターに校正依頼する前に、すべての執筆者が自分で文法や句読点、および文体の大まかな修正が出来るよう、その方法を習得しておくべきでしょう。

句読点

句読点は、それぞれのアイデアが互いにどのように関連しているかを示したり、センテンスやパラグラフのパーツを区切ったりします。よくある文法ミスの多くは、特定の句読点を追加、変更、移動、または削除するだけで修正できることもあります。

項目をリストしたり、文章のパーツを区切ったりする際のカンマの使い方や、コロンセミコロンが使える・使うべきケースを把握しましょう。

ハイフンとダッシュの違いを学びます。ここで学ぶ点として、ハイフンダッシュの役目と、それらを一貫して使用する方法を確認したうえで、文中でこの2つの異なる句読点の混同を避けます。

アカデミックライティングにおいては、文中で適切に文献等を引用し、盗用とみなされないよう、二重引用符または一重引用符といったクォーテーションマーク(引用符)をいつ使用するかを知っておくことは大切です。
クォーテーションマークは、単数・複数名詞の所有格を形成するアポストロフィと混同されがちです。この2つの句読点の違いや、他の基本的な句読点に関する理解ができれば、より質の高い文章の書き手として成長できるでしょう。

丸括弧と角括弧は、追加情報とみなされる数字、単語、フレーズまたはセンテンスを括るために使われます。通常、アカデミックライティングでは、数式、頭字語(アクロニム)および文中引用は丸括弧の中に入れます。

疑問符はアカデミックライティングだけでなく日常文でもよく用いられているのにもかかわらず、この重要な句読点を付ける位置を間違えてくる方が多くいらっしゃいます。

動詞時制

動詞は、センテンス中で起こっていることを表す単語であり、主語と目的語、または述部の他の部分を結び付け、センテンスに動作をもたらします。主語-動詞の一致の徹底は、誰が何をしているのかを明らかにするうえで重要です。

動詞時制は、時間軸に応じた動作を示しており、アカデミックライティングにおいて正しい時制を用いることは極めて重要です。論文の特定なセクションで用いる動詞時制の使い分けは、多くの場合、投稿先のジャーナルや出版先、およびあなたの執筆物の総合的な目的や領域の両方によって決まります。

句動詞は、新たな意味を持つ動詞を形成するよう、複数の単語(動詞プラス前置詞、副詞または形容詞)を組合わせます。句動詞はどちらかというと口語体であるため、アカデミックライティングではあまり使われません。一般的に、「学術的」な性質を持つ1単語で表す動詞(ラテン語の語幹を持つ動詞など)の使用がアカデミックライティングに最もふさわしい動詞でしょう。

書き手が最も間違えやすい文法ミスの1つが動詞の誤使用です。そのため、同様な意味を持つ動詞をいくつか覚えておいて、その場の状況に適した正しい動詞(および動詞時制)を選べるようになることが大事です。

能動態と受動態の違い

どのような文章を書くのであれ、書き手は能動態・受動態のいずれを使うべきかを判断する必要があります。動詞の「態」は、動詞が表現する動作(または状態)と、主語、直接目的語、間接目的語との間の関係を示しています。主語が動作主であるときは、動詞は能動態になります。主語が動作を受ける側の場合は、動詞は受動態になります。

主語または動作主が他の人・物に対して動作を行う場合には一般的に能動態が用いられますが、受動態の場合、他の誰かまたは何かを動作主とします。一般的に、能動態はより直接的であり、書き手は、センテンス中で誰が行動を起こしているのかを明確に伝達することができます。

冠詞(a/an/the)

冠詞の使い方の習得は、英語で文章を正確に作成する上での中核的な役割を果たします。英語には、定冠詞「the」と不定冠詞「a」および「an」という2種類が存在ます。

可算名詞および不可算名詞に付ける冠詞の誤りがアカデミックライティングで見かける最もよくある間違いの1つです。書き手は、名詞に付ける正しい冠詞ルールに従い、どの冠詞を使用するかを決める際には、その冠詞が用いられる状況を考慮しなければなりません。

センテンス構造(語順に関するルール)

いかなるセンテンスも、主語の後に名詞がくることが基礎的英語の語順に関するルールで定められています。書き手は、この基本的センテンス構造を学んだ上で、センテンス・フラグメント(sentence fragments:断片化した文)やラン・オン・センテンス(run-on sentences:句読点等なしで不適切に続いている2つ以上のセンテンス)といった、よくある語順ミスに気を付けましょう。読み易く、読み手の興味を引きつけられる文章を作成するためには、センテンス構造やその長さには変化を持たせるべきです。

センテンスの並列性を保持することは、意味を明確にするための大切な要素です。センテンス中で項目をリストする際には、語順とフレーズ構造に一貫性を持たせると同時に、項目間には関連性および同レベルの重要性が備わっていることが大事です。学術論文におけるセンテンス構造の並列性を生み出す方法についてもさらに詳しく学びましょう。

書き手は、何かを説明したり、数値で表したり、センテンスのパーツを限定する場面における、英語の修飾語句が果たす役割についても同様に学習すべきです。懸垂修飾語や、誤った位置の修飾語はよく見られるミスですが、アカデミックライティングにおいても同様です。

単語選択に関する問題点

書き手が使い方を間違いがちな単語にはいくつかの種類があります。名詞、代名詞、副詞、形容詞、前置詞、接続詞がそのうちのいくつかの例です。スピーチの各パートには、テクニカル面およびスタイル面の両方に関するルールが存在します。執筆および編集段階においてこういったルールに気を配れば、英文作成上のミス発生を回避できる手助けになるでしょう。

名詞

名詞は、人物、動物、場所、物またはアイデアを指しています。名詞は、英語の語彙に用いられる大部分の単語を包含しており、普通名詞、固有名詞、具象名詞、抽象名詞、集合名詞といったいくつかの異なる種類があります。種類の違いにより適用ルールも異なるため、それら種類がどのように形成されているかを理解することが重要です。

代名詞

代名詞は名詞の代わりをする単語です。代名詞は、主語、直接目的語、間接目的語、前置詞の目的語、またはスピーチの他のパートとして機能でき、人物・場所・動物・物の代わりをします。

代名詞には次のようないくつかの種類があります。
人称代名詞・関係代名詞・指示代名詞・再帰代名詞・疑問代名詞・所有代名詞。

アカデミックライティングでは、二人称代名詞の使用を避けましょう。

形容詞

形容詞は、人物・動物・場所・物・アイデアに関する追加情報を与えることで名詞を修飾する語です。形容詞を正しく使えば、文が鮮明で描写的になり、ライティングの質が向上します。

英語ネイティブ話者にとって、複数ある形容詞を正しい順序で並べるのはごく自然なことかもしれませんが、非ネイティブにとっては少々悩まされる点でしょう。

副詞

副詞は、動詞や形容詞、別の副詞、またはセンテンス全体について説明する語です。
ある物事がどのように行われるかを説明したり、ある物がいくつ、またはどれくらいあるのかを伝える時に 副詞が使えます。副詞の使用は、センテンス中でより詳細な説明をする際に役立ちます。

前置詞

前置詞は、他の語との関係を言い表す単語で、物や人の位置について説明することができます(例:on, at, in, over, near, above, next to)。前置詞は、時間・場所・方向、および様々な種類の抽象的または論理的な結合の関係性について説明します。英語には数多くの前置詞があり、そのほとんどが、それが用いられている状況によって使い分ける2つ以上の意味を持っています。

接続詞

接続詞は、センテンスの異なるパーツを結び付ける語です。接続詞にも多くの異なる種類があり、それぞれに異なる機能およびルールがあります。接続詞は、単語、フレーズや節を結び付けるワードです(例:and, but, or)。接続詞には次の3つの種類があります。
等位接続詞
従属接続詞
相関接続詞

英文ライティングでよく見かける間違い

文法エラーには、語順、センテンス構造、スペルに関するルールに反する、英語で文章を書く上で犯しがちなミスがすべて含まれます。以下5つは、ノンネイティブが間違いやすい英語です。

  • 間違った限定詞
  • 前置詞の間違った配置・位置
  • 主語-動詞の一致に関する問題
  • 動詞の使い方に関する誤り
  • 動詞時制の不整合

アカデミックライティング上のよくある間違いは、研究論文のなかでも特定のセクションで見られることが多いです。論文執筆の際には、正しい動詞時制、適切なデータや数字のフォーマットおよび図表の説明(nomenclature)を確認したうえで、投稿先のジャーナルや学術発表先が規定するその他のガイドラインにも従うよう心がけましょう。